桐生のいろいろ

えびす講〜桐生西宮神社

明治時代から歴史が続く桐生えびす講

冬の寒さを知らせる季節に
毎年11月19日と20日に開催される
桐生西宮神社のえびす講
コロナ禍を経て今年2023年は
通常に行われ沢山の人で賑わいました

〜桐生西宮神社由縁〜

明治31年(1898)本町三丁目で
大火が起きました
木造家屋ばかりの町で火は燃え広がり
63戸が全焼しました
くすぶり続ける自宅や店舗の前に立ち
多くの人は声を失いました

ところが私たちのご先祖は強く
打ちひしがれるよりも
「災いを転じて福にしよう」と
立ち上がったのでした

織都桐生の繁栄に惹かれて
各地から移り住む人が多かった江戸時代
町をまとめようと旦那衆が始めた
えびす信仰が桐生に定着していました
明治の旦那衆はえびす様を
桐生にお迎えする準備を始め
明治34年(1901)に西宮神社本社から
分霊勧請を受けて創設されたそうです

えびす講とは…
七福神の恵比須(えびす)様を祀り
商売繁盛や五穀豊穣・家内安全などを
願う行事です

さまざまな福をもたらしてくれるといわれる
神の恵比須様は
特に「商売繁盛の神様」としての
イメージが強いため江戸時代には
商家で盛んにえびす講が行われていました

西宮大祭えびす講の様子

西宮神社前は参拝人の長い列ができ
出店も多く賑わっていました

境内広場の神楽殿ではえびす太鼓と
奉納の舞や落語家のトーク
恒例の福まきが数回行われ
1日目は日曜日な事もあり
大人も子供も楽しく参加していました

縁起物お宝や熊手の露店はきらびやかですね

夜のえびす講も更に多くの人で
賑わい町全体が活気で溢れ
寒空の中でも温かい気持ちになれました

来年の桐生えびす講も
また変わらず賑わうのを
楽しみにしたいと思います♪

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