花まつりとは?灌仏会の由来について
花まつりは「灌仏会」といい
お釈迦様の誕生日とされる4月8日を祝い
宗派に関係なく全国のお寺で行われる
仏教行事のことです
日本には7世紀ころに中国から
伝わったと言われています
「花まつり」と呼ばれるようになったのは
お釈迦様がルンビニーの花園で生まれた事や
ドイツの“Blumen Fest”を「花まつり」と
訳した事などからつけられた説もあります
お釈迦様に甘茶をかけて祝う
この行事ではお釈迦様の像に
甘茶をかけてお祝いする習慣があります
「天上天下唯我独尊」と言葉を発し
お釈迦様の像に甘茶をかける
これは生まれて初めて言葉を話した瞬間と
9匹の竜が天から清浄の水を注いだ
という伝説を表しているそうです
甘茶には「上に立つ者がよい政治を行って
平和な世が訪れると甘い露が降る」
という中国の言い伝えや
「甘茶は神様の飲み物で飲むと
不老不死になれる」
というインドの伝説などがあります
つまりお釈迦様に甘茶をかける行為は
お釈迦様への信仰の表れなんですね
ちなみに灌仏会で使用されている甘茶は
ヤマアジサイの変種の
「小甘茶(こあまちゃ)」から作られています
葉は苦いが発酵させると
砂糖の100~1,000倍の甘さになり
砂糖がない時代に甘味料として
重宝され漢方薬の苦み消しや
民間療法などに使用されていました
花まつりでは温かい甘茶や甘酒が配られ
今年はコロナ禍から3年ぶりに
美味しいうどんもいただきました
今回の花まつりで訪れた場所は
桐生七福神の第一とされる弁財天を祀る
『光明寺』です
東上州三十二番札所という名刹で
山号を「大慈山」といい
千手観世音菩薩をご本尊とする
曹洞宗のお寺で
桐生市宮本町にあり吾妻公園の近くです
せっかくなので見に行ったら
今年のチューリップは早目の開花で
キレイに咲いていましたよ
灌仏会では仏教の信仰心を育む行事であり
多くの人がお祝いで参拝され
共に仏様のお参りもしています
是非この「花まつり」の機会に参加して
心と体を清めてみてください